川崎ゼロ・エミッション工業団地と富士市の産業政策

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 今日は、先週、会派で視察に行った川崎ゼロ・エミッション工業団地の話。

 川崎ゼロ・エミッション工業団地は、小学校の時に習う「京浜工業地帯」の中核をなす、川崎市の臨海部に位置する工業団地だ。
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 大きな構想として、この臨海部全体(約2800ha)を対象に、平成9年(1997年)に「環境と産業が調和したまちづくり」を目指す「川崎エコタウン構想」を策定した。
 これは、現在全国に26地域あるエコタウン地域の第一号として国(経済産業省、環境省)から認定、支援を受けている取組みだ。
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 この川崎エコタウン構想は、「企業自身のエコ化に加え、企業間連携によるエコ化」、つまり各企業の排出資源や市内で発生する廃棄物を企業間で有効活用することを目指している。
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 そして視察先のゼロ・エミッション工業団地は、エコタウン構想の先導的モデル施設として整備された工業団地(敷地面積7.7ha)で、入居企業15社で平成14年(2002年)に全面稼動している。
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 入居企業の業種としては、製紙業、金属製品製造業、非鉄金属製造業、電気機器製造業、廃棄物処理業などである。

 企業間での具体的なエコ化の取組みとしては、
  ・企業内で発生する紙類廃棄物は、組合で収集し、団地内企業で再生
  ・焼却施設の廃熱エネルギーの再利用
  ・団地内において、川崎市入江崎水処理センターの高度処理水および工場内処理水を再使用
  ・近隣企業との共同受電による共同受電者間の自家発電力有効利用
等に取組んでいる。


 そして視察の後半は、富士宮市にある信栄製紙さんの東京工場にあたる「コアレックス三栄」さん。
 佐野社長室長さんから説明を受けた後、工場内を視察した。(佐野さんの写真を撮り忘れ!)
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 工場内は撮影できないため、こちらのHPからもご覧いただきたい。
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 コアレックス三栄さんの具体的なエコ化の取組みとしては、
  ・難再生古紙(裏に磁器が塗装された鉄道の切符、クリップやホチキスが混在する事務用紙等)の分解、異物除去システムの開発
  ・紙をすく用水は、1日に20000トン使うが、その内の7000~8000トンは川崎市の下水道処理水を活用した中水を使用
  ・電力は、近隣で自家発電しているJFEから購入し、東京電力からは9%程度
  ・「異物除去システム」により、首都圏の官公庁、銀行、商社等の機密書類を、書類が入った段ボールごと溶解し、できた再生紙=トイレットペーパーを再び発生元の企業に納め使ってもらう循環利用
  ・またこうした機密書類は、以前は企業が有価で処理していたものを引き受けることにより、東京工場では原料古紙の単価を0~3円/kg(富士・富士宮では18~23円/kg)に抑えることが可能
などなどだ。

 とにかく工場内で使えるものは全て使うとともに、工業団地内、あるいは川崎市内の企業間での資源・エネルギーの調達に関する「連携」の取組みに感心した。
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 この川崎市の視察を通じてもっとも印象に残ったのが、川崎市労働経済局国際経済推進室の秋山課長の次の言葉だ。

 「川崎市は、阿部市長のリーダーシップの下、『環境』産業と『福祉』産業をメインターゲットとして産業政策に取組んでいます。この担当部署に配属され、鳥肌が立つ感慨を覚えました」。
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 「ポスト紙産業」を早急に育てなければならない富士市の産業政策にこそ、この「産業のターゲット化」が重要だと感じさせられた。

 今日はこれから小中学校の入学式、急いで支度をして出かけなくては!

by koike473 | 2012-04-05 08:22 | 産業振興・雇用 | Trackback | Comments(0)  

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