日本で最大、世界でも最大級の石炭火力! 碧南火力発電所

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 今日は、昨日に続いて「電力」の話。
 先週、所属する会派・市民クラブで視察した「碧南火力発電所」の報告だ。
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 碧南火力発電所は、愛知県の知多半島の東側にある中部電力が所有・運転する石炭火力発電所だ。
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 敷地面積208ha(名古屋ドーム40個に相当)で1~5号機まである。
 平成3年(1号機)から14年(5号機)にかけて順次稼動を開始し、石炭火力としては国内最大、世界でも最大級の出力410万kWの発電所だ。

 当初、「なぜ石炭?」と思ったが、燃料となる石炭の価格(LNGの約2/3)、安定確保(政情が安定している複数の国に分布し、輸入可能)の面からの選択だそうだ。
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 また、電源構成上もこれまでの原子力と並び一定量の電気を安定的に供給できる「ベース電源」として重要な役割を占めている。
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 新エネルギーで先端を行くイメージがあるドイツでも、石炭火力は全電力の50%を占めているそうだ。

 1隻9万トンクラスの船に積み込まれオーストラリアやインドネシアから輸入された石炭は、この88万トン収容力を持つ貯炭場に貯められる。
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 手前のプールが3万トンのプールだが、これがベルトコンベアーでボイラーに運ばれ1日で使用、つまり燃されている。
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 写真左側が1号機が入っている建屋だが、建屋の中はこのように配管で一杯だ。
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 福島第一原発の映像で見るように、発電施設は建屋で覆われているものが多いが、中部電力でも古い発電所はむき出しだが、昭和57年以降に建設された発電所は、全て建屋で覆い、景観的にも配慮しているそうだ。

 石炭は、価格や安定確保面でのメリットの一方、環境への負荷の大きさが懸念される。
 そのため、敷地の広い部分、右側の青い建屋から煙突までの間のパイプの数々は集じん施設や脱硫施設等の環境対策施設だ。
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 これにより、環境負荷指数は、世界でもトップの低さを保っている。
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 また環境対策の一環として平成22年9月から木質バイオマス(カナダ産のマツ)を石炭と一緒に混燃している。
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 サイロから木質チップを運び出すベルトコンベアー。
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 現在は10万トン/年の混焼だが、近い将来30万トン/年に増やすことにより、石炭を燃すことによるCO2の発生を20~30万トン/年削減することを目指している。

 燃された石炭からは、年間約100万トンの石炭灰が発生する。
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 これは大半がセメント原料として再利用されている。
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 視察をして第一に感じたことは、「日本は資源がない」ということだ。
 石炭はもちろん、原油、LNGなど、大半の燃料資源はほぼ100%輸入に頼っている。
 安定的かつ安価な燃料確保のために、電力会社や商社だけでなく国策として進めなければならないことを強く感じた。
 第二は、そうした中での「電気のありがたさ、大切に使わなければという気持ち」だ。
 1日にあの大きなプール1杯分、3万トンの石炭を全て燃やしてしまう。それが休みなく毎日だ。
 帰りのバスの中で、「あんなに石炭を掘ったら地球がべっかっこうになりそうだ」という話が出るほどの量だ。
 発電の際の熱効率を更に上げる効率化の研究開発に期待したいし、産業・民生部門全てでの継続的な節電が本当に重要だと思う。

by koike473 | 2012-01-31 08:19 | 原発・エネルギー | Trackback | Comments(0)  

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