議員の報酬、NPOの報酬
2011年 01月 19日
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年が明けてからも時間をみつけては、私の後援会に加入いただいたお宅に戸別訪問を行っている。
2月になると、本格的に2月定例議会の準備を始めなければならないので、1月いっぱいが勝負のつもりだ。
以前このブログで、「戸別訪問で思うこと」と題し書いた。
それに加え、伺った先の皆さんとのやり取りの中でよく聞く「報酬」に関する話を紹介。
一つは、「議員の給料は日当制にするべきだよ」。
これは、議会は毎日開かれているわけではないのだから、議会開会の日数に応じた日当制にすべきという意見。
「実際にどこかの町でやっているのだからできるでしょう?」
企業の社長さんやご家庭にいる主婦の方、何人かからの意見だ。
もう一つは、「NPOって、活動してお金もらってもいいの?」。
これは「NPOって非営利活動で、ボランティアでしょ?」
何人かの主婦の方からのご意見だ。
2つの意見とも、私自身の経歴や現状を確認された上でのご意見だ。
どちらの意見に対しても、「もしそのようにしたら、おそらく議会やNPOは機能しない、回っていかない」とお答えしている。
今朝の静岡新聞の「統一地方議員選挙」特集。
厳しい意見も当然だと思う。
私はこのような話をしている。
議員報酬を日当制にしたら、議会開会日以外はさまざまな議員活動(行政各分野の資料収集・勉強、地域の困りごとの相談・対応等々)はやらなくてもいいだろうか。そうではない。
ならば、他に十分な収入や余力がある富裕層しか議員になることができなくなる。
しかし富裕層の方は、「富裕」を確保するために議員以外の仕事に時間をとられ、議員活動がおろそかにならないか?などなど。
NPOは、確かに利益を目的に活動を始める組織ではない。
大半は、地域社会の矛盾や課題を「なんとかしなければ」と思い活動を始めた人たちが、次第に仲間になり、組織化していく。その段階ではお金の話にはほとんど縁がない。
しかし組織として他の団体や市民の皆さんとやり取りを行う事務局を構え、なおかつ継続的に活動するには資金が必要だ。
そこで活動し、地域社会に提供するサービスの質が高く、市民の皆さんに支持されるなら、それは立派な「仕事」であり、対価を得て当然ではないか?などなど。
回っていて泣きたくなることもあるが、一人ひとりの方と話をしていくしかないと思っている。
by koike473 | 2011-01-19 23:55 | 富士市議会 | Trackback | Comments(2)