市川市(千葉県)の「還暦式」

 3日(祝)は、市川市(千葉県)に「還暦式」と「1%サミット」の視察に出かけた。
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 「1%サミット」とは、全国で「1%支援制度」に取り組んでいる自治体の首長等が集まり、市民活動を支えるしくみとしての制度の重要性と、その普及のための関連自治体の連携を確認する場だ。

 私は、この1%支援制度は、非常に有用なしくみだと考えている。
 昨年11月議会で「市民活動団体が行う活動を広く公表した上で、市民一人ひとりの判断・選択に基づき、自分が支援したいと考える市民活動団体に、納税した個人市民税1%相当額(一人年間約600円)を支援(補助)する『市民(納税者)が選ぶ市民活動支援制度』を導入すべき」と提案した。
 また今年1月には、制度を導入した一宮市(愛知県)に出かけ、講演を聞き、市民団体のプレゼンテーションを見学し、更にその意を強くしてきた。

 そしてこの日、日本で最初に「1%支援制度」に取り組み始めた市川市でサミットが開かれると聞き、参加を申し込んだ次第だ。

 しかし、事前に案内をいただくと、「還暦式」と抱き合わせで「1%サミット」を開催するとある。
 「なぜだろう?会場の都合かな?」と思っていたが、市のHPを見て「なるほど!」と膝を打った。
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 そして当日会場に行き、2つをセットで開催するのは、大変戦略的な取組みだと感心した。

 還暦式は、一つには60歳まで頑張ってこられた方々をお祝いするのが目的だ。
 しかし、(特に男性は)、これまで働くことが中心で、地域のことを知らなかった皆さんに、市川市のことや、地域活動・市民活動についての情報を提供し、市民力を大いに発揮していただくきっかけの場とすることを2番目の、と言うより一番大きな目的にしている。
 つまり、なかなか「地域デビュー」できない男性の背中を押す場と考えた(と私は思う)。
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 還暦式の受付。この「還暦式」は市民提案制度をもとに市が予算付けし、実行委員会方式で開催しているそうだ。多くの実行委員のみなさんのサポートで行われている。

 会場の大ホールには、1,200名の還暦の皆さんが集まった。
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 最初は、皆さんの子どもさんと同年代(30代?)の楽団による、70年代ヒットメドレーの演奏で始まった。
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 そして、健康づくりのために、保健師の皆さんのリードで「脱メタボ体操」。
 更に、「記念講演」(60代で頑張っている俳優・西岡徳馬氏)、「盛年の主張」と続き、会場は大いに盛り上がった。
 「成人式」とは大違いの真剣さだ。

 そして、この式典の後のプログラムがすばらしい。
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 自分達の若い頃を振り返る「昔の市川」コーナー。
 おそらく、この日は、中学校などの同窓会も数多く開かれたことだろう。
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 大ホールの外には、市内の様々な市民団体やNPOのブースが出展している。
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 フードコート(食事コーナー)でも、食や自然に関係するNPO等がブースを出して、情報提供している。

 こうした流れの後、午後から小ホールで「1%サミット」が開かれた。
 「1%サミット」の続きは、また明日に。

《おまけ》
 私は、学生時代、3年間この市川市に住んでいた。
 この日の昼休み、ほぼ30年ぶりにアパートがあった場所を訪ねた(京成「国府台」駅)。
 駅は高架駅になり、すっかり変わっていたが、何とまだアパート「小出荘」が残っていた。
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 ボロボロで誰も住んでいない。
 アパートに入る道路が確保できないためだろうか、壊すこともできず廃墟のようだが、30年前の学生時代がサッと蘇ってきた。
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 2階の奥の部屋が私が借りていた部屋だが、ドアは開かなかった。
 共同便所(ポッタン式)、風呂なしで、今では決して住むことはできないが、涙が出るくらいうれしかった。

by koike473 | 2009-11-11 21:54 | NPO・市民活動 | Trackback(1) | Comments(0)  

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Tracked from プラットフォーム静岡 at 2009-11-12 18:32
タイトル : 市川市~市制施行75周年記念~1%サミット
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