PFI方式で利用好調な「高尾の森わくわくビレッジ」

 今日は、少し前の話になるが、3月に会派の視察で訪問した「高尾の森わくわくビレッジ」(東京 八王子)の話。
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 「わくわくビレッジ」は、東京都が運営する青少年社会教育施設だ。
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 玄関を入ると受付と屋内広場が。

 かつては都内に6箇所あった「青年の家」を、2箇所に集約・再編する形で平成17年にオープンした施設だ。
我々の視察のテーマは、PFI方式による体育施設等の運営についてだ。

 通常、公共施設は、自治体(県や市)が計画、設計、建設、運営を行うが、「PFI」は、その全てを民間企業が行い、自治体はその「サービスをお金で購入する」という方式だ。
 メリットとしては、民間活力をうまく導入することにより、安いコストで、大きな効果を得られるということが言われる。
 富士市は、建設費が10億円以上となる公共施設の建設・運営については、PFI方式の導入について事前に検討することとなっている。
 21年度は、そんな観点から、新規に検討されている武道館・総合体育館の建設・運営に関し、PFI導入可能性についての調査が行う。

 そんな背景もあり、この視察となったわけだ。
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 説明していただいた宮崎館長。

 わくわくビレッジは、実は新設の施設ではない。
 平成16年3月に閉校となった旧都立八王子高稜高校の校舎や敷地を、リニューアルする形で「わくわくビレッジ」として活用している。
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 写真をクリックしてください。リニューアル前と後の「ビフォー・アフター」がわかります。
 受付と屋内広場は、かつては高校の昇降口だったそうだ。以前の校舎もずいぶん斬新なデザインだったことがわかる。
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 「PFI」の場合、事業を請け負うのは「SPC」と呼ばれる特別目的会社で、わくわくビレッジは、京王電鉄グループがSPCとなる京王ユース・プラザ㈱を設立し、建設(リニューアル工事)、現在の運営を行っている。
そして実際の運営は、豊富な社会教育ノウハウを持つ「東京YMCA」グループが活動プログラムを提供する形で行っている。
 京王電鉄は、新宿~八王子間を営業エリアとする電鉄会社として、地域貢献、CSRという視点からもかなり積極的にこのPFI事業に取り組んでいるようだ。

 SPC選定のための提案の際、京王電鉄グループの提案は、金額的には高い方から2番目だったが、提案内容が評価され契約となったようだ。
 リニューアル工事を含め10年間の契約を結んでいる。
 目標として、年間の利用宿泊延べ数は24,000泊だが、実績は34,000泊とかなり好調だ。
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 こうして見ると、かつて学校だったことがよくわかる。
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 以前中庭だった部分に屋根をかけて創り出されたカフェテリア。
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 以前は教室だった宿泊ルーム
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 デイキャンプの皆さんが、リーダー(指導者)の指導で飯盒炊飯。

 我々が視察した日は、春休みということもあり小学生から大学生、あるいは地域の団体等が、数多く合宿したり、デイキャンプ、弁当を持っての散策・レクリエーションを楽しんでいた。
 これ以外に、100に上るというYMCAの体験プログラムが、この施設の魅力を高めているようだ。

 PFIと言うと、施設の建設・運営をいかに効率的=安くするかに目が行きがちだ。しかし、それももちろん重要だが、それ以上にそこで提供されるサービスの満足度が重要だ。
 富士市の武道館や体育館では、どんなサービスが行われるべきか?
 もっと言えば、現在、富士市あるいは近隣市町で、官民さまざまなスポーツ施設でのサービス提供はどうなっているか?
 そうした中では、何が足りないのか?あるいはもっと高度化させるべきなのか?
 施設ありきでなく、武道館・総合体育館の「目的」から改めて議論する必要性を感じた視察だった。

by koike473 | 2009-04-16 00:22 | 視察・研修・勉強会 | Trackback | Comments(0)  

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