「葉っぱビジネスに学ぶ」 富士地域まちづくりフォーラム

 昨日は、18:30から富士市交流プラザで開かれた「富士地域まちづくりフォーラム 葉っぱビジネスに学ぶ ~まちづくりのヒントは身近にある~」に出かけた。
f0141310_22103452.jpg

 これは、富士山観光交流ビューロー、富士市産業支援センター、静岡県富士農林事務所が主催するシンポジウムで、「農業×商業×工業×観光の連携」を大きなテーマにしている。
f0141310_22133833.jpg

 基調講演は、徳島県上勝町で、高級料亭に料理の「つまもの」になる「葉っぱ」を売り、まちおこしを成功させ全国的に著名な㈱「いろどり」の横石知二氏による「葉っぱを売ったら、まちが人が明るくなった」だった。
f0141310_2214134.jpg
f0141310_2214123.jpg

 横石氏は、四国一小さな町・上勝町で、地域のおばあちゃん達に仕掛け、FAXやITを活用し、全国各地の料亭などから注文を受け、「つまもの」用の葉っぱ・・・モミジ、サクラ、ウメ、カキ等、を航空便で販売している。
 おばあちゃん達は、FAXで注文依頼が来ると、われ先に近くの山に出かけ、葉っぱを採ってきて出荷する。 年収1,000万円以上のおばあちゃんがゴロゴロいる町を作り上げた。
 26年間、毎年売り上げを伸ばし、高齢者が元気で生き生き元気で働いているため、医療費は県内で一番少なくて済んでいるそうだ。
f0141310_2229367.jpg

 会場には、さまざまな分野の方が参加していた。また、市議会議員も10名ほど参加した。
 この日の議会で、市長が答弁の中で「今夜、農商工連携のフォーラムがあります」とアナウンスした効果があったからか?
f0141310_22144621.jpg
f0141310_22145395.jpg

 横石氏だけでなく、パネルディスカッションに参加した小出氏(富士市産業支援センター f-Biz所長)、秋元祥治氏(NPOG-net代表)も含めたやり取りの中から、印象に残った話を2つ。

 ●「場面」をつくるプロデューサーが重要
 高齢者をはじめとする地域の皆さんとともにまちづくりを進めていくには、バリバリ先頭に立ってやる「リーダー」よりも、様々な人をつなぎ、「場面」(様々な人や地域資源の活躍の場)をつくる「プロデューサー」が重要だ。
 人を動かすには、その人にとって「出番」、「評価」、「自信」を持てるような「場面」をいかにつくれるかだ。そしてそれは、「商品」についても同じだ。
 ミカンを1個150円で「売れる場面」をどうつくるか?
  →会議用ミカン、新幹線用ミカン・・・「お手拭、ゴミ袋付のミカン」なら1個150円で売れる
 たくさんあっても仕方がない、1つあればよい、でも手はしっかり拭きたい、皮の処分も気にしなくていい。
 そんな「場面」を考え、創り出すことがポイントだ。
f0141310_22153318.jpg

●地域の人へのていねいな説明と情報の共有が重要
 都会ではバリバリ行動すればやる気がある人は付いてくるが、地方ではそうはいかない。
 突出したらそのままだ(たたかれ、足を引っ張られる。そのうちに、地元に居づらくなってしまう)。
 いかに取り組みを理解してもらい、情報を伝え、共有するか、ていねいに説明することに大きな力、エネルギーを注ぐ必要がある。
 横石氏は、おばあちゃん達を、京都の一流料亭に客として連れて行き、「つまもの」が実際に使われている様子を見せ、体験させ、納得させた上で取り組んだ。
 また、全国を飛び回っている現在も、横石氏がしていること、得た情報を、新幹線や出張先から常にパソコンから無線で飛ばし、おばあちゃん達に送り、一体感、達成感、安心感まで共有している。
f0141310_22151365.jpg

 最後に、「こういう話を『よかったなー、俺もやらなきゃ』と感じても、次の日になるとすっかり忘れ、またできない理由を捜している人が多い。資源は身近にあるはず。今日から、『自分のことと』と思ってやらなければ」

 輝いている人は、いつも前向きだ!

by koike473 | 2009-03-11 22:18 | 視察・研修・勉強会 | Trackback | Comments(2)  

トラックバックURL : http://koike473.exblog.jp/tb/10537344
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by 深澤竜介 at 2009-03-14 21:52 x
いつも詳細なるレポートありがとうございます。
出席予定でいたのですが、議会準備等で行けなくて、残念に思っていたところでした。

さて、
「リーダー」よりも、様々な人をつなぎ、「場面」(様々な人や地域資源の活躍の場)をつくる「プロデューサー」が重要だ。
私はこの存在を「公共経営起業家」と名付けています。富士富士宮にも最近こういう存在が増えてきましたね。できれば公務員の中から、何人か出てくると、さらにいいなあと思っています。

Commented by koike473 at 2009-03-15 23:54
深澤様、ありがとうございます。

当日は、やきそば学会の渡辺会長はじめ、富士宮からもたくさんの方が出席していたようです。

「公共経営起業家」ですか。
言葉(音)で聞くと「?」ですが、漢字をじっくり読むと「なるほど!」ですね。
確かに、民間というか、市民の中には、「あの人が」、「この人が」と、さまざまな分野で聞きますね。
従来の公務員ではない、「寝技師」的な嗅覚、能力、行動力を持った人がたくさん出てきてもらいたいですね。

<< 「人事」の季節! 「ひとごと」... 第20回 今泉 善得寺まつり >>